瑞松科技はこのほど、完全子会社である広州瑞松ロボット技術有限公司（以下「瑞松ロボット」と略称する）を設立する予定で、現在、社内審議プログラムを通過している。瑞松ロボットの設立は瑞松科学技術の重要な戦略的配置であり、国の「製造強国」と「デジタル中国」政策の呼びかけに応え、世界のロボット産業の高速発展のチャンスを把握する重要な措置でもある。
瑞松科技は高精高速六軸並列ロボット、具身知能ロボット、組み込みコントローラ及び核心部品の研究開発、生産と販売に重点を置き、半導体、ハイエンド精密電子、3 C電子、光通信などの分野に応用されるハイエンドフレキシブル精密製造ソリューション、プロセス技術ソリューション及び工業自動化ソフトウェアのカスタム開発サービスを提供する。
国家戦略のチャンスをつかむことで知能製造のアップグレードが可能になる
現在、世界は新たな科学技術革命と産業変革の波を迎えており、ロボット産業はハイエンド装備製造業の核心構成部分として、新型工業化を推進し、質の高い発展を実現する重要なエンジンである。中国はすでに世界最大のロボット市場となり、国の「第15次5カ年計画」を展望し、高性能減速機、サーボモータなどの重要な部品技術を突破し、ロボットの知能化レベルを高め、産業用ロボット、身体用知能ロボットの深い応用を開拓することは、我が国のロボット産業が世界市場競争の中でリードしている重要な保障である。
今回の瑞松ロボットの戦略的配置は、瑞松科学技術が国家の戦略的需要に焦点を当て、産業の発展傾向に順応し、技術の頂点を奪う重要な措置である。瑞松ロボット会社は人工知能、ハイエンド装備製造などの革新的な要素を深く融合し、我が国のハイエンドフレキシブル精密製造、高速選別、半導体先進カプセル化などの戦略業界における「首詰まり」技術の難題の解決に力を入れ、我が国の製造業の知能化のグレードアップに核心装備の支持を提供する。
ハイエンドロボット市場を深耕し、業界技術のボトルネックを突破する
我が国のハイエンド精密製造シーンにおいて、伝統的なロボットは依然として精度不足、フレキシブル化レベルが低く、環境適応性が弱いなどの挑戦に直面している。半導体、ハイエンド精密電子、3 C電子、光通信などの業界分野における高精度、高知能、高フレキシブルな需要の急増と、高信頼性、自主的な意思決定能力を備えたハイエンド知能ロボットに対する切実な需要に伴い、瑞松ロボットは自主的に制御可能なキー装備を開発することにより、高付加価値コースに焦点を当て、業界のハイエンド市場の空白を効果的に埋め、産業構造性のアンバランス構造を転換する。
瑞松ロボット会社が焦点を当てた6軸並列ロボット、具身知能ロボットは運動制御アルゴリズム、極端な環境適応、AI融合などの最先端技術に関連し、技術の敷居が高い。核心技術はマルチタスクリアルタイムオペレーティングシステム、高精度逆解アルゴリズム、高精度運動制御アルゴリズム、高速動的応答技術、先進的な振動抑制技術及びマルチセンサとロボットの融合技術をカバーし、高速AI視覚システムを自己研究し、輸入への依存から抜け出すことができるだけでなく、重要技術の「首つり」リスクを回避し、コスト競争力と産業チェーンの自主的な制御能力を大幅に向上させた。
図：瑞松科技高精細高速6軸並列ロボット
瑞松高精高速六軸PLR-Sシリーズ並列ロボットは構造剛性が高く、動的応答が速く、繰り返し位置決め精度がミクロン級に達するなどの優位性により、半導体パッケージ、精密電子組み立てなどの分野の超高速、超精密作業に対する技術的ボトルネックを突破し、従来の直列機械人と人工操作に取って代わった。繰り返し位置決め精度±0.01 mm、最高速度2.2 m/s、負荷能力3 kg、平均故障なし時間（MTBF）>50000時間、キー部品寿命>10年の高性能指標を備える。
瑞松具身知能ロボット計画は人工知能とロボット技術を融合させ、多モード知覚、自主意思決定と学習技術を融合させることによって、ロボットに自主知覚、リアルタイム意思決定と学習進化能力を与え、ロボットの単一任務実行から複雑な場面下の知能化作業への転換、「プログラム化実行」から「自主化学習」への飛躍を推進し、複雑な状況下の柔軟性生産需要を満たし、生産ラインの適応能力を大幅に向上させ、工業と知能応用の境界を広げる。
瑞松ロボットは「高精度、高柔軟性、高知能」を核心とし、「技術-シーン-生態」の三位一体配置で、半導体、ハイエンド精密電子、3 C電子、光通信などの戦略業界に、プロセス技術ソリューション、工業自動化ソフトウェアのカスタマイズ開発及び全ライフサイクルサービスを提供し、企業のデジタル化、知能化の転換を支援する。
産業生態を構築し革新的発展をリードする
現在、瑞松ロボットと中国科学院、清華大学、香港科学技術大学、中山大学、華南理工大学など国内外の有名な大学と科学研究院はすでに産学研協力を展開し、精密製造業界のヘッド企業とベンチマークの応用例を形成し、安定で信頼性のある戦略パートナーネットワーク、完備したサービス体系及び遠隔診断と予測性維持能力を持ち、有効なデータを蓄積し、業界データベース、技術パラメータライブラリ及び故障知識マップを構築し、人材と革新、市場とサービス、業界標準などの面で強大な優勢を持っている。
瑞松科技の孫志強董事長は、「瑞松ロボットの設立は瑞松科技がハイエンドロボット産業を配置する重要な一歩である。我々は技術革新を核心とし、国産ロボットのハイエンド市場での規模化応用を推進し、中国製造業の高品質発展に新たな原動力を注ぎ込む」と述べた。
将来、瑞松ロボットは持続的に研究開発への投入を増やし、技術研究開発と産業応用を絶えず深化させ、ロボット量産の坂を登り、規模化産業応用を形成し、技術の反復と知能化を実現し、さらに国際市場に開拓する。瑞松ロボットが業界パートナーと手を携え、共に革新的な生態を構築し、中国のロボット産業が世界のバリューチェーンのハイエンドへと踏み出すことを期待してみよう。
